2026/01/27 09:32
口の中には、実はカンジダ菌という菌がもともと存在しています。
多くの人にとっては特別なものではなく、ふだんは他の菌や唾液、免疫の働きに支えられて、静かに共存しています。
ただ、このバランスが崩れると、カンジダ菌は増えやすくなります。
そうなると、口の中にいくつか気づきやすい変化が現れます。
たとえば、舌や頬の内側、歯ぐきに白い苔のようなものがついたり、口の中がヒリヒリ、ピリピリと敏感になったりします。
味がわかりにくくなったり、苦みや違和感を覚えることもあります。
口内炎がなかなか治らなかったり、同じ場所に繰り返しできる場合もありますし、口が乾きやすく、ネバつく感じが出ることもあります。
不思議なことに、強い痛みが出ないことも多く、
なんとなく調子が悪い、最近スッキリしない、
そんな感覚として見過ごされがちなのも特徴です。
では、なぜカンジダ菌は増えてしまうのでしょうか。
一番の理由は、口腔内の環境が不安定になることです。
疲れやストレスが続いたり、睡眠が足りなかったりすると、免疫の働きは自然と落ちます。
抗生物質を使ったあとや、口の乾燥が続くときも同じです。
さらに、抗菌力や殺菌力の強い歯みがき粉を日常的に使い続けることで、守ってくれている菌まで減ってしまうことがあります。
そうしてできた隙間に、回復力の強いカンジダ菌が増えてしまう。
つまり、菌が悪者になるというより、環境のバランスが崩れた結果として表に出てくるのです。
対策の考え方も、とてもシンプルです。
何かを徹底的に排除するのではなく、整えていくこと。
ふだんは刺激の少ない歯みがき粉を使い、抗菌タイプは調子が悪いときだけにする。
力任せに磨くより、やさしく丁寧に汚れを落とす。
唾液が出やすいように、よく噛み、水分をこまめにとる。
そして、少しでも休む時間を確保する。
それでも白い苔が続いたり、違和感が長引く場合は、早めに歯科や口腔外科で診てもらうことが安心です。
口の中は、体の状態をとても正直に映します。
清潔にしているはずなのに調子が悪いときは、やりすぎていないか、無理が続いていないか。
そんなふうに、自分の状態を見直すきっかけにしてもらえたらと思います。