2025/11/03 21:48

眠りって、ただ「体を休める時間」ではないんですよね。実は、夜のあいだに体の中ではたくさんの大切な作業が進んでいます。傷ついた細胞の修復、記憶の整理、そしてホルモンの調整。まるで、一日の終わりに心と体を丁寧に“メンテナンス”してくれているようなものです。


ところが、現代の私たちはこの“メンテナンス時間”をどんどん削ってしまっているかもしれません。寝る時間が短くなったり、夜中に何度も目が覚めたり、朝起きても「寝た気がしない」と感じる人が増えているのです。こうした状態が続くと、体の中に「眠りの借金」とも言える“睡眠負債”がたまっていきます。


睡眠負債が積み重なると、日中の集中力が落ちるだけでなく、ホルモンのバランスが崩れて代謝が乱れたり、免疫力が下がったりすることも。なんとなくイライラしやすくなる、肌の調子が悪い、朝から気分が重い――そんな小さなサインも、実は体が「そろそろちゃんと休ませて」と訴えているのかもしれません。


日本の調査でも、「眠りで休養がとれている」と答える人の割合が年々減っているという結果が出ています。つまり、多くの人が「寝てはいるけど、ちゃんと休めていない」状態にあるということ。


だからこそ、眠りの“量”だけでなく“質”にも目を向けることが大切です。眠る時間を確保するのはもちろん、眠る前の過ごし方――スマホの光を避けたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、心を静めて眠りに入る準備をすること――も、実はとても大きな意味を持っています。


眠りは、“整える”もの。毎日少しずつ、自分のリズムを取り戻していくことが、心も体も健やかに保ついちばんの近道なのかもしれません。