2025/10/15 11:04
毎日ちゃんと歯を磨いているのに、なんだか口の中がすっきりしない。
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
実は、普段の歯磨きが“菌を増やすきっかけ”になっていることがあるんです。
たとえば、歯間ブラシや爪楊枝を使っていて、ちょっと血が出たとき。
その血に含まれる鉄分をエサにして、悪玉菌が一気に増えることがあるんですね。
さらに、「除菌」「抗菌」と書かれたケア用品にも注意が必要です。
悪玉菌だけでなく、口の健康を守ってくれている“善玉菌”まで減らしてしまうことがあるんです。
その結果、口の中が乾きやすくなったり、ネバついたり。
虫歯や歯周病、口臭の原因にもつながってしまいます。
実は、私たちの口の中には300〜1200種類もの細菌が住んでいます。
ポルフィロモナス菌(歯周病菌)やミュータンス菌(虫歯菌)など、悪さをする菌もいれば、バランスを保つために頑張ってくれている菌もいます。
でも、歯磨きが不十分だと、悪玉菌がどんどん増えて歯の表面に「歯垢」をつくります。
この歯垢が固くなると「歯石」になり、普通の歯磨きでは落とせなくなってしまいます。
そしてその歯石が歯ぐきを刺激して炎症を起こす――これが、歯周病のはじまりです。
日本人の35歳以上の約8割が歯周病にかかっているといわれています。
子どもでもおよそ半分が、そして犬や猫でも3歳以上の約84%が歯周病を抱えているというデータもあります。
歯周病が怖いのは、「口の中だけ」の問題ではないということ。
食べ物などを通じて菌が体内に入り、腸内環境を乱してしまうことがあります。
腸のバリア機能が弱まると、アトピー性皮膚炎やアレルギーなど、免疫のトラブルにつながることもあるんです。
さらに、歯周病菌が血管に入り込んで血栓をつくり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めるとも言われています。
また、女性にとっても歯周病は無関係ではありません。
エストロゲンという女性ホルモンは歯周病菌の増殖を助けてしまう性質があり、妊娠中はホルモンの影響で口のトラブルが起きやすくなります。
実際に、歯周病が早産や低体重出産のリスクを7倍に高めるという報告もあります。
そしてこれは、人間だけの話ではありません。
犬や猫の歯周病を放っておくと、肝臓や腎臓、関節などに炎症が広がり、命に関わることもあります。
さらに毛づくろいを通して口の菌が皮膚に移り、皮膚炎を起こしてしまうこともあるんです。
だからこそ、これからの健康づくりでは「口」と「腸」のバランスを整えることがとても大切です。
口の中の善玉菌を守り、腸の環境を整えること。
それが結果的に、免疫力を高め、全身を守ることにつながります。
口のケアは、実は“全身のケア”。
毎日のちょっとした意識が、未来の健康をつくっていくんです。